On Your Mark


On Your Mark
On Your Mark
監督宮崎駿
出演者CHAGE&ASKA
音楽飛鳥涼
主題歌CHAGE&ASKA
『On Your Mark』
撮影薮田順二
高橋わたる
古城環
編集瀬山武司
配給東宝
公開日本の旗 1995年7月15日
上映時間7分
製作国日本の旗 日本
言語日本語
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On Your Mark』(オン・ユア・マーク)とはCHAGE and ASKAが発表した曲「On Your Mark」のプロモーション・フィルムのひとつとして作成された、スタジオジブリ制作のアニメーション作品である。1995年7月15日、映画『耳をすませば』と同時上映で公開された。

目次

概要

もともとはCHAGE and ASKAのコンサートツアー「SUPER BEST3」(1995年)のオープニング・フィルムとして企画、制作されコンサート会場で上映された(1980年代からCHAGE and ASKAのコンサートでは、1曲目の前に映画仕立てのオープニング・フィルムを流す演出が取られている)。

これはPVを制作する際にASKAの方からアニメーションでやってみたいと持ちかけ、それならと宮崎作品のファンであったCHAGEが提案したアイデアだという。

監督はタイトルや歌詞をあえて曲解し悪意に満ちた映画に仕立てたようで、いつか来る未来に生きるということをイメージして制作したという[1]

ストーリー

地表が放射能で汚染され、病気が蔓延し、人類が地下に住むようになった世紀末後の未来[2]の都市が舞台。

あるカルト教団「聖NOVA'S」の施設を襲撃、制圧した武装警官隊。その中の警官2人は、教団施設の奥で翼の生えた少女[3]を発見する。2人は彼女を救助するも、研究資料として今度は政府機関の施設に連れ去られてしまった。2人は彼女を空へ帰そうと奮闘を始める[4]

登場人物

いずれも台詞がないので声優はいない。

  • 2人の警官
  • 天使[5]の少女

制作・エピソード

  • 同時上映『耳をすませば』の上映前に6分48秒(本編は6分37秒)の短さで上映された。あまりの人気ぶりに当時、長編化の打診もあった[6]ほどだが実現はしておらず今後もその予定はない。
  • 後にVHSやLDに収録されて発売された(このときはCHAGE and ASKAのプロモーションビデオとして当時彼等が所属していたポニーキャニオンからリリースされ、シングル「Something There」のプロモーション・ビデオも収録されていた)こともあるが、今日では販売されていない(CHAGE and ASKAは後にレコード会社を移籍している)。2005年11月16日発売のジブリ短編作品を集めたDVD『ジブリがいっぱいSpecial ショートショート』(1992年から2005年までのジブリ短編作品集)に収録されている(尚、パッケージの裏面は同作のワンシーンとなっている)。これが初DVD化で計6パターン収録されている。その実態は「ジブリ実験劇場」という副題が示すとおり、実験的な映像を曲に合わせて切り貼りした物の様である。VHSに収録されていた「ライカリール」も映像特典として収録。なお、同DVDでは最後に「吉田健氏(1955〜1999)に捧ぐ」と書かれている。
  • 2004年のCHAGE and ASKAのデビュー25周年記念コンサートツアー「two-five」で「On Your Mark」が歌われた際、一部会場ではステージバックにこのフィルムが2人の歌に合わせて流された。
  • 2005年8月26日に『金曜ロードショー』で地上波初放送した際(メイン放送は『猫の恩返し』。『ジブリがいっぱいSpecial』の発売告知を兼ねていたことから『そらいろのたね』もこの時一緒に放送された)、『天空の城ラピュタ』以来のファンタジー物と銘打っていた。
  • 開運!なんでも鑑定団』のエンディングを担当している縁からCHAGEが同作品のセル画を鑑定してもらったところ50万円の値がついた。尚、鑑定士曰く「こういうセル画自体なかなか出回っていないのでこれからも価値が上がって行くだろう」とのこと。
  • 主人公2人がラストシーンで乗る車は、黄色いアルファロメオ・ジュリエッタスパイダーである。
  • 本作に対し、監督は「歌詞を曲解して作った」「暗号のような物をいっぱい入れてある」と語っており[7]、この為、見る側によって異なる解釈が存在する。作家の岡田斗司夫によれば本作は、ほとんど戦力の無い相手を無差別に殺戮する行為から目をそらした一人の警官が空想に逃避する物語で、天使の少女は初回の襲撃シーンで死んでいる少女(白い衣服が翼に見えている)だと解釈している。また、ラストで自動車が横道に停車するのは、2人が放射能や大気汚染で死亡したからであると指摘する。[8]
  • 作中では不自然な描写が多く見られ、冒頭で主人公が乗っていると思われる黄色い車と、ラストの黄色い車の車種が異なっていたり、逃走の際に一度墜落したはずの自動車が、別のシーンでは飛翔しているなどが挙げられるが、これも先述にあるように解釈次第と言えよう。
  • 同監督による『風の谷のナウシカ』と類推されることがある。また前年に松本サリン事件を引き起こしたオウム真理教事件の大きな影響も見て取れる。作品公開開始こそ7月15日で地下鉄サリン事件のおよそ4ヶ月後となっているため内容や余波などからオウム真理教がモデルと考えるファンもいるものの絵コンテの下書きは事件の2ヶ月程前になされているため、実際はただの偶然と推測されている。

収録作品

CD

CHAGE and ASKAの36thシングル。3曲目に楽曲のみ収録。
CHAGE and ASKAの20thアルバム。12曲目に楽曲のみ収録。
海外アーティストによるCHAGE and ASKAのトリビュート盤。12曲目にCHAGE and ASKA本人らが英語で『On Your Mark』をセルフカヴァーした『CASTLES IN THE AIR』楽曲のみ収録。
スタジオジブリ制作作品の楽曲を収録したオムニバス盤。15曲目に楽曲のみ収録。
CHAGE and ASKAの2枚組コンプリートベストアルバム。2枚目10曲目に楽曲のみ収録。
  • STUDIO GHIBLI SONGS + ONE ~オルゴール・メロディーズ2000~(1999年12月22日発売)
スタジオジブリ制作作品の楽曲のオルゴールメロディを収録した企画盤。15曲目にオルゴールヴァージョンの楽曲のみ収録。

VHS・LD

PV、ライカリール収録(CHAGE and ASKA『Sometihg There』PV同時収録)。

DVD

日本語2.0ch、日本語5.1ch、英語2.0ch(『CASTLES IN THE AIR』)のそれぞれ歌詞あり/なしの計6パターン収録。映像特典としてライカリール収録。

脚注

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  1. ^ アニメージュ Vol.206
  2. ^ 監督によれば、地上の巨大な建造物は廃棄された原発である(アニメージュVol.206)、よく見るとチェルノブイリ原子力発電所事故を思わせるロシア語の文字、危険を示す中国語などが散見される。
  3. ^ この少女は救世主ではなく希望の象徴であり、ここでの希望とは全面降伏をせず、誰にも触れられたくないものを誰の手にも届かないところに放すことだと監督が解説している(アニメージュVol.206)
  4. ^ ラストシーンについて、監督は「2人は仕事に戻るだろう」と話しているが、後に「どうなったのかは知らない」とも答えている(アニメージュVol.206)
  5. ^ 監督は「天使か鳥の人かはどうでもいい」というが、設定画には「天使」と明記されている。ちなみに天使を出した理由は、押井守がもったいぶっていたから先に出したのだと答えている(アニメージュVol.206)
  6. ^ 『ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート』同梱ブックレット5ページ目
  7. ^ アニメージュVol.206
  8. ^ 大阪芸術大学、キャラクター造形学科の講義より、2人が死亡したとする理由は、従来のアニメーションでは駆け抜けるはずのエンディングシーンで、意味もなく停車しているからであるという

関連項目

外部リンク

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